ケータイ小説 野いちご

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青い僕らは奇跡を抱きしめる

 俺はどう思われても構わなかった。

 その辺に生えてる雑草のように、誰にも気にされない透明人間になれることが、一番ほっとした。

 そんな俺であっても、時間が経てば、変化が生じてきた。

 俺と似たようなタイプが集まるグループと知り合い、一緒につるむ友達ができたのだった。


 心を開くほどではなかったが、自分が不利にならないだけの知恵はつき、それなりに適当に付き合っていた。


 当たり障りのない関係。

 それを気さくと取ってくれる人もいるようで、俺は自然にこの学校に溶け込んでいった。

 学校が変われば、こんなにも違ってくるものかと、環境もまた自分の運を左右するものを感じた。


 過去の学校では未だに俺が負け犬として笑われているだろうが、もうどうでもよくなって、俺は昔の自分を捨てて、新たなものになりたかった。


 もしかしたら、変われるんじゃないかと少し自分に期待する。

 こんなことを思うようになっただけでも、すごいことだった。


 相変わらず、ふてぶてしさは皮膚の下に隠れてるだけで、すぐ化けの皮がはがれそうだが、今のところは落ち着いていた。

 これも一緒に笑ってくれる友達ができたお陰かもしれない。

 誰かと一緒にいる。

 それは本当に心強かった。

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