日曜日の夕刻近いこの時間。

いつもより、少しだけめかし込んだうちらは、他人から見たら、婚活パーティにでも行くようにみえるだろうか…。

『あれから5年か…みんな変わってるかな?』

5年前、二十歳の頃にやった同窓会のバカ騒ぎを懐かしみながら、つぶやいた。

『女子は結婚してる子もいるんじゃない?』
『結婚!?』
『そりゃそうでしょ、そろそろ子供がいたっておかしくない年齢だし…そうだ萌、もしイイ男いたら協力しなさいよ』
『え?…美園、彼氏欲しいの?』
『それは、まぁ…それなりに…ね』

少し照れたように話す美園に、ちょっと驚く。

私と違って顔もスタイルも抜群の美園。

いままでだって、何人か特定の彼がいた時期もあったけど、ここ1~2年はそんな話も全くなかったのに…。

『何よ、意外?』
『ううん、ただなんとなく、探してる感じじゃなかったし…』
『まぁ確かに、独りが気楽でよかったんだけど…さすがに年齢的にもね、そろそろ考えなきゃなって』
『そっか…でも美園なら、ほっといてもすぐできそうだよね』

お世辞ではなく、本心からそう思ってる。

職場でだって隙さえあれば、美園の気を引こうとしている男性は多いだろうし、その気になっていると知ったら、美園が動かなくても、向こうから寄ってくるに違いない。