ケータイ小説 野いちご

早く気づけよ、好きだって。



案外頑固な一面もあるんだよね。

そうかと思えば忘れ物が多かったりして抜けてるところがあるし、何もないところでよくつまずくなど、ドジなところもあるから放っておけない。

皐月はオシャレが大好きで、手先が器用だからメイクも上手。

腰まで伸びた栗色の髪の毛を綺麗に巻いて、指先まで怠らずに念入りに手入れをしている。

私にはない女子力を持ち合わせていて、羨ましい限りだ。

他校に彼氏がいることも最近知った。

「一限目から体育って、だるいよね」

カバンの中のものを机の中にしまいながら、皐月が言う。

「そうだね」


同意するようにうんうんと頷くと、皐月は「あ、そういえばさぁ」と食い入るように私を見つめた。

明るくておしゃべり大好きな皐月は、休み時間のたびに話題を振ってくる。

でもそれは陰口や悪口じゃなくて、昨日家でなにがあったとか、ドラマとか好きなアイドルに関してのことが多くて、時には笑いも交えて話してくれるから聞いていて飽きない。

人を楽しませるのが上手で、自分の言いたいことだけじゃなく、私の話も聞いてくれる。

だから一緒にいてとても楽しいし、私たちの間には笑いが絶えない。

百合菜が優しいお姉さんタイプなら、皐月は天真爛漫でお茶目な妹タイプ。


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