ケータイ小説 野いちご

さようなら、ディスタンス。

①異性の友達とのキョリ
★★★






期末テストは、可もなく不可もなく、いつも通りの出来だった。


結果が出るのは週明け。ちょうど梅雨も明けた。


この3連休は思いっきり羽を伸ばせる。



久しぶりに光くんにも会える。



『テスト終わったよ!』


光『おつかれさま。いつ来る?』


『ライブ日曜だよね。土曜の夕方ごろ行くよ!』


光『ごめん、土曜は練習で遅くなる』


『まじ? じゃあ日曜に行こうかな』



なんだよ。人のこと誘っておいて土曜は予定があるんかい。


新幹線じゃなくて夜行バスにしようか。でも、そしたら光くんを朝早く起こすことになるよな。いつも昼過ぎまで寝てるらしいし。



結局、東京行きは日曜になった。


ってことは、花火大会行けるじゃん。


隼人くんからの誘いは断っちゃったけど、本当は見に行きたい。年々クオリティが高くなってるし、高校ラストだし。



ベッドに寝っ転がり、スマホに手を伸ばす。


ちょうどクラス友達のグループラインが動いていた。


たぶん花火行くとか行かないとかの話のはず。どれどれ。



なつみ『集合5時でいい?』


アユ『行けたら行く』


隼人『えー高校最後じゃん。アユも思い出作ろうよ』


アユ『エモい~行くかも~』


学『俺も参加していい?』


隼人『おいで!みんなで行こうやー』



まじか。隼人くん企画かよ。わたし行けないじゃん。



会話には参加できないため、ロック画面上に現れる文字を追う。


その中に、祐希のメッセージはなかった。



< 37/ 103 >