「今日はこれで解散!」


そんな声が夜空に響いて、私もそそくさと帰ろうとする。


誰にもバレないうちに帰ろう。




そう思ってたのに。


「椿ちゃん?」


わぁ……。


今日の私はなんてツイてるんだろう!



「利仁くんっ!」


まさか1日に2回も利仁くんに会えるなんて、運を使い果たしちゃいそう!



「こんな時間まで何してたの?」


うぅっ、どうかそこには触れないでください……。


利仁くんを見てました、なんて言えないよーー!