「あ!真菜だ!」
駅に着いて、改札に向かうと夏帆の声が聞こえてきた。
振り向くと、にこーっと見ているこっちまで幸せになるような笑顔をみせる夏帆がいた。
これは、救われた………!
「おはよう!
夏帆は今日も上原と?」
「うん!そうだよー。
真菜もだよね?」
「もちろん。
じゃあせっかくだし4人で行こーよ!」
夏帆がいれば私は夏帆と歩けばいいだけだし。
それなら須藤くんを意識しなくて済む。
「いいよー!
ちょうど3人に言いたいことあったんだ!」
「言いたいこと?」
「うん!
………あ、海斗くんいた!」
改札口を出ると、まず上原を見つける。
「おはよう、夏帆………と、今日は小野田もいんのかよー!
なんだ?俺らの邪魔しにきたのか?」
いつものテンション高めの上原が明るい笑顔を向ける。