ケータイ小説 野いちご

夏の微熱と、ウイスキー。









「暑いよ……」




顔をしかめて私が言うと、片手に持ってたペットボトルを私の首にあてた。




「これ買ってたらさ、時間すぎちゃってた。」




そこには、ゆずれもんとどでかく書かれてる。

あ。すき。





「ふーん、許す。」

「あはは、このみならそう言うと思った。」





細い目を更に細めて笑う。

じゃあ行くよ、とごつい手が私の手を優しく包む。







「楓、すき。」




「このみはいつも突然だな。」





素っ気なく言葉を放つ楓の横顔は赤い。








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