ケータイ小説 野いちご

天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。




「い、痛かった……」

キリッと睨んでみれば。


「そんな顔赤くして言われても逆効果なんだけど」

「なっ……!」

自分の手で頬に触れたら、熱い。
きっと天ヶ瀬くんの言う通り、顔は真っ赤だ。


「もものそーゆー顔見ていいのは俺だけって覚えときなよ」


嫉妬と独占欲と甘さが混じって……。

どんどんはまっていく、止められそうにない、抜け出せそうにない。



……そう、このときはまさか自分から天ヶ瀬くんを手放すことになるなんて、思ってもいなかった。


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