思い返してみても、青空を思い出すことが出来ない。


「はぁ…、今日も来てないか…」


私は一応、全国No.2の暴走族『王嵐』の姫なのだけど…


それも、今では自信を持って「私は王嵐の姫だ!」と言い切ることが出来ない。


前までは放課後は、授業が終わったらすぐに王嵐の下っ端の子に運転されている外車に乗って王嵐の溜まり場である倉庫に直行していたのに。