ケータイ小説 野いちご

265kg→0kg



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さて、どうしたものか?


志郎は頭を悩ませていた。


一口に【ダイエット】とはいっても、そう簡単なことじゃない。


そもそも妻の寿子は【263kg】あり、ベッドから出ることができない。すなわち、ダイエットに不可欠な運動ができないということになる。


そこでまず、食生活を見直すことにした。


壁に【五箇条】を貼り付ける。









【1】1日3食きちんと摂取する。腹八分目を心掛け、そのうち1食はサラダのみ。


【2】揚げ物、炒め物、マヨネーズを控える。


【3】ジャンクフード、スナック菓子をやめる。


【4】間食はしない。どうしても我慢できなければ、バナナ一本。


【5】炭酸から緑茶に変える。水は多量に飲むこと。








挙げるとキリがないが、過度なダイエットは失敗の元だ。


せっかく寿子がその気になったのに、気持ちが折れることだけは避けなくてはならない。寿子が今の怠慢な生活を改めた、その気持ちだけは決して無にしない。


【ダイエット】とは無縁の生活を送ってきた。


どこかで歯止めをかけないとと思いつつ、甘えられると食事を提供していた自分にも、責任はある。


寿子が少しでも痩せて健康になるなら。


そのための努力が、今まで以上に必要ならば協力は惜しむものか。


妻を愛するがゆえ。


これからの苦難の道のりも、ずっと妻を励まし、支えていこう。


そう志郎は固く心に誓った。







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