ケータイ小説 野いちご

天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。




なんの迷いもなく、ストレートに言われてしまった。


「もも以外ありえない」

「っ、そんなこと言われても」


「お前が天ヶ瀬のこと本気で好きなのは知ってる。だけど俺はそれ以上にお前のこと好きなんだよ」


「なんで……今日に限ってそんなストレートなの」


いつもこんな想いを伝えてくることなんかなかった。


「お前がアイツを想って泣くから悪いんだよ」

頭をくしゃくしゃとされてしまった。


「ちょっ、やめてよ」

その手を止めようとしてみれば、逆に手をつかまれてしまった。


再び、真剣な眼差しでこちらを見つめる。

その瞳に一瞬だけ見惚れてしまった。


「……俺を好きになれよ、もも」


この想いに、いつか応えることができたらいいのに……。


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