ケータイ小説 野いちご

天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。




ショッピングモールに向かうために、普段乗らない電車を使う。

休みの日だからみんな考えることは一緒なのか電車の中は満員。

周りは人、人、人!


だから休みの日は出かけたくないんだよなぁ……人混みに酔いそう。


昔から人混みがあまり得意ではなくて、人の多いところに出かけたりすると翌日にわけのわからない吐き気と頭痛に襲われて発熱することもしばしば。

まあ、電車の人混みでそんな症状は出たことないけど。


「大丈夫か?」

「ん、なんとか」


愁桃もそれを知っているから、心配そうにしていた。

いや、心配するなら最初から連れ出すなよって感じだよね。


背の高い愁桃は人に埋もれるなんてことないだろうけど、わたしは平均より低いくらいだから電車とかバスが苦痛でしかない。

今だって、人と人の間でサンドイッチにされてる。

サンドイッチの具材の気持ちがよくわかったよ…ははっ…。


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