「ゲホッゲホッ……」

手が離れ……やっと息が吸えた。
涙を流しながらむせかえる。

「だ、大丈夫か!?萌?」

慌てて私のところに近づいてくれる。

「は、はい。」

社長のお陰で助かった。
もう少し遅かったら殺されたかもしれない。

するとムクッと起き上がる副社長。

「痛いじゃねぇーか。響夜……」

ビクッ!!

私は、震えあがる。

社長は、そんな私を守るように
強き抱き締めてくれた。

「お前が、萌に手を出すからだろーが!!
何故そんな事をしたんだ?ってか。
さっきまでの具合の悪そうだったのは、
嘘だったのかよ!?」

副社長に対して激怒した。