「すぐ、戻るから」



「ごゆっくり」



チッ。



信じてねーな、このやろ。



マジですぐ戻るから!



「行ってきます」



千衣に近づき、肩に軽く手を乗せた。



ビクッと肩が動くのがわかったけど、千衣は俯いたまま顔を上げなかった。



やば…また警戒させた?



反応をみるのが怖くてすぐに部屋を出た。




とにかく、顔だしてすぐに戻ろう。



一旦家に戻りチャリでカラオケの店まで急いで向かった。