ケータイ小説 野いちご

天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。




「せーかい」


あぁ……もう。
こうやってかき乱されるのが嫌なのに

なかなか抜け出せない。


むしろ、その秘密に迫りたくて、もっとはまっていってしまう。


「イジワル……っ」


勘違いしてしまいそうになる。

少しでも、少しだけでも天ヶ瀬くんに近づけてるかもしれないなんて。

こんなくだらない会話でも、しないよりずっといい。


「ももの反応が面白いからイジワルしたくなる」


ニヤッと笑った顔に、不覚にもドキッとさせらてしまった。


……そんな顔、他の女の子にも見せるんだろうか。


いつか、わたしだけに向けられるようになればいいのに……。

そんな微かな願いを込めた。


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