「それよりも朔夜ちゃんとは、
本当にただの副社長と秘書の関係なの!?
彼女とかではないわよね?」

細身のオカマさんは、必死に私に聞いてきた。

彼女!?

副社長の彼女なんておこがましい。
相手にもされいないのに。

そもそも私の好きな人は、社長の方だ。

「ち、違います。そんな恐れ多い……ただ。
色々と秘書としてお世話になっているだけです」

必死になって誤解を解こうとした。

「あら、真っ赤になって照れちゃって可愛い。
そうなの?でも、朔夜ちゃんみたいな男
なかなか居ないわよ?
あれだけの美形で俺様気質。まぁ、かなりドSで
神経質で変わり者だけど。
あの危うく漂う色気と言葉責め。
まず惚れない女なんていないわね」

「そうそう。あんな事をされたら
遊びでもいいから
抱かれたいと思っちゃうわよねぇ~」

何だか盛り上がるオカマさん2人。

えっ?危うく漂う色気に言葉責め!?
副社長……一体オカマさん達に何をやったの?