あの夢のように、小春ちゃんに取られてしまうかもしれないという恐怖が湧いて来た。


「おばぁちゃん元気だった?」


これ以上あたしの話にならないよう、あたしは涼太にそう聞いた。


「おう。今年で75歳なんだけど現役でバイトしてる」


「バイト!?」


柚がそう言った。


「コンビニ。信じられる? 75歳でレジ打ちしてんの」


そう言って涼太は笑った。


「なにそれ、めっちゃ見てみたい!」


千代もすぐに食いついた。


話はあっという間に涼太のおばあちゃんへと切り替わって行ったのだった。