あぁ、また怒らしちゃった!?

私は、慌てて追いかけると

あれ?

社長は、リビングでお茶の支度をしていた。

えっ……淹れるの!?

ってきり、怒っているのだと
思っていたのに……。

すると社長は、私に気づいた。

「ついでにお前の分も淹れてやるから
座って待っていろ」

「は、はい……」

ワケが分からずに近くの椅子に座った。

しばらくして社長は、紅茶を淹れ終わると
私の分の紅茶をテーブルに置いてくれた。

ご丁寧に茶菓子のカステラまである。

「萌。こっちの朔夜の分は、お前が
持って行ってやれ」

機嫌悪そうに言ってくる。