「あ…ありがとう…ございます……」


何とか床に立って、深呼吸する。


1度深呼吸しただけで、気持ちが楽になったりするんだ。


「何やってんの?」


冷たい視線で突っ込まれてしまって、あたふたする始末。


うまく会話できない…。


前までは普通に会話できてたのに…。


怖くて怖くてできない……。


「変なヤツ」


ふっと笑った彼は、さっきまでの威圧的な彼とは少し違った。


どこか、優しそうな雰囲気だった。