俺もそれに続く。


後ろから樹もついてくるのがわかったけど、朱雀は椅子に座ったまま。


「すざ─」


「朱雀は残っといてもらう。倉庫がもぬけの殻なのは良くない」


樹が冷静な判断を下す。


「わかってる。早くいけば?」


悠瞳が心配で気が気じゃない。


朱雀はそれを見抜いてるようだ。


「行くぞ、陵」


「おう」


俺ら3人はバイクにまたがって自宅へ急ぐ。


頼むから無事でいろ…。


家にいてくれ…。


悠瞳……。