「はぁ……」

さすが市原さん。
社長の右腕と言われているだけは、
あって優秀だ。

私が居なくても何とかなりそうな気もしてくる。

そう思いながらスケジュールが書いたファイルを
見ると絶句する。

朝から帰りまでびっしりとスケジュールが
書かれて真っ黒になっていた。

えぇっ!?こんなにハードなの?

「あの凄くびっしりと書かれているのですが……?」

「当然の事です。
我が社は、いろんな企業を行っている分。
これぐらいの事は、やって頂かないと困ります!
あ、ですが間に朔夜副社長の言い付けが
あった場合は、そちらを優先して下さい。
朔夜副社長の機嫌を損ねさせる訳には
いきませんから」

きっぱりと言い切られた。

「はぁ……」

それすら後回しにしてもいいぐらいの
副社長の存在も気になるが、こんなスケジュールを
毎日こなすのかと思うとうんざりしてくる。

「社長のお迎えは、私がやるので
あなたは、まずスケジュール通りにこなして下さい。
出来るだけ早めにお願いします」