「わ、分かりました」

「ジャンケンだ」

「ジャンケンですか?」

「運任せのゲーム。俺が負けたら運が無かったってことでお前をあきらめる」

「分かりました。では、最初はグージャンケン、ポン」

私はグー。中島先輩はパー。

「ま、負けた…」

結果中島先輩の勝ち。勝負は勝負。私が負けたら中島先輩と一緒に住む……。

「今日の放課後9時までに家に来て。来なかったら地獄の学校生活が待っているから覚悟しといて」

これ俺のLINEと、いって一枚のメモが机に置かれた。

「お母さんになんて説明すれば…」

「俺と付き合うことになったって言えばいいから」

私は力なくうなずいて生徒会室から出た。

私の頭の中に無視するという判断がなかったのはいじめが怖いからというのと、勝負にうるさく、負けず嫌いな性格のせいだ。