ケータイ小説 野いちご

暗黒王子と危ない夜



なかしまーー中島というのが誰のことなのか、分からないけれど。




「送らなくて大丈夫だよ。 あたしの家、ほんとにすぐそこで、1キロもないくらい……」


「距離は関係ない。相沢さんをこれ以上巻き込むわけにはいかないから……。つっても、もう遅いけど」


「……」


「ほんとに、ごめん」



あたしを見つめて、謝ってくる。



やっぱりさっきの本多くんとは別人みたい。


暗いせいではっきりとは分からないけれど
瞳が、どこか悲しげに揺れている気がした。




「……大丈夫だよ」


「でも……泣いてた、相沢さん」


「……本多くんが来てくれたから、何もされてないし 」


「迂闊だったおれのせい。責任はとるから」


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