ケータイ小説 野いちご

浮気してるくせに平然な彼






………ビビって並ぶ気力が薄れたんだろうか。





完全に無関心な俺。





『久しぶり』と声をかける事もなく、通りすぎようとした、その瞬間――サナと陸が一緒に並んでいるのを見てしまった。





………陸って、橋本と付き合ってたんじゃなかったっけ??





捨てられた挙げ句に、ウッカリ親友と付き合い出した陸を見てしまったって事か。気の毒なヤツ。なんて同情していると、いつの間にか橋本がいなくなっていた。





…………………気の毒なヤツと思いはしたけど、橋本の気持ちは今だから分かる。





俺も麗美と別れたばかりだから。





普段の俺なら橋本を探す事なく帰っていたけど、ツラさが分かるからだろうか、探さずにはいられなかった。



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