並んだふたりを見て、身長差があまりないことに気づく。
蒼くんはたしか、178センチって言ってたから、久我くんもそれくらいあるんだ。
高いなぁ……。
ふたりともすごくイケメンだから、こうして並ぶとすごく絵になっている。
やっぱりバスケ部がイケメン揃いなのは、ここだけ見ても100%だよね、なんて思っていると。
「じゃあ一緒に帰るか」
その高さから、落とされたのは蒼くんの声。
「えっ……?」
蒼くんの目はあたしに向けられている。
帰るって……。
今の、あたしに言ったの……?
でもここにはあたし以外いない。
うそっ。
蒼くんと一緒に帰るなんて、そんなの願ってもないことで。
急な誘いに心が弾むけど。
「あ……」