修「ごめんな。沙耶さんを逃がしたのは俺なんだ」



勝「え…?」



そいつは初めて顔をあげた。



修「お前がそこまで沙耶さんを想ってたの知らねぇで勝手に…」



勝「本当に、修也さんが?」



修「ああ。沙耶さんは、つらいって泣いてたから」



勝「沙耶さんが……」




ーファンファンー





修「って、本当にやべぇ。逃げるぞ!」



勝「…でも俺は…」



修「逃げて、仲間を見つけるんだ!そしたら強くなれる」



俺はさっきフルムーンから言われた言葉をそのまま言った。



勝「仲間?」



修「あぁ。お前は俺の第一号の仲間な!!だから早くにげるぞ!!!」



勝「第一号……。…うん」



俺はそいつとパトカーの音が聞こえなくなるまで走った。