「く、くるなぁ…」



ぎゅっと抱きしめる子供をみて俺は紙を渡した。



修「ガキ、その病院向かえ。その紙渡せば治療してくれる」



「…こんなのっ!」



修「血が止まらなくなるぞ」



兄の方は頭がいいのか、すぐに理解した。俺をキッと睨んだ後弟をおんぶしてゆっくりと進んだ。



修「まて」



「お前の言うことなんかきくもんかっ!」



修「ここにタクシーを呼んである。それに乗れ」



「…お金…ないもん…」



修「きにするな。もう来るから乗れよ」



俺はそれだけ言ってそこに子供を残したままその場をさった。


子供を蹴ることに抵抗なんてなかった。けど、1番けがのしないように考えて蹴った。不破さんは気づいていなっただろう。



俺は倉庫に戻ったらさっきの子供のことは忘れていた。