ただでさえ強い結束力の新選組に喧嘩ふったけた僕の部下とりあえず絞める。


こんな面倒なことにしたから絞める。


2人の視線が痛いです‥‥‥


「その噂の人斬りね、僕の部下だったりするかもしれない〜、なんて‥‥‥ね?」


目を反らし、アハハ〜と笑って見せる。


「へぇ?」


「ひぇ、」


笑みが深くなった沖田さん。


土方さんは予想でもしてたのか、顔を歪めていた。


「土方さん、予想通りだった?」


「いや、こんな剣豪がいきなり現れたから、まさかとは思ったが。やっぱりそいつも未来とやらから来たのか」


「うん、まぁ‥‥‥8割がた確定で」


「にしても、赤い目の男か‥‥‥」


「沖田さんは実際見たからわかるだろうけど、怖かった?」


「初めて見たし‥‥‥顔も隠してるから初めは人か疑ったくらいだよ」


まさかの人外扱いかよ。


心の中で思わず突っ込む。


でもまぁ、顔隠してなくても‥‥‥‥


というよりたぶん、顔隠してない方が人間か疑うと思うんだよなぁ。


「剣壱」


「何?」


「何とかできるか?」


「それはどういう意味で?」


「こっち側に引き入れれるか?」


土方さんの言葉に、僕はいつものように笑みを浮かべ言った。


「まぁ骨は折れそうだけどね。できるよ」