〜修也side〜



勝「ねぇ…あれ…」



勝が指さしたのは校門。そこには美月がいた。そして美月が待っていたのは…確か黄平の総長…仕草だ。



亮「あれって仕草さん…だよね…?」



順「やっぱり美月は裏切ったんすか…?!」



否定の声は上がらない。ただ他に…







香「は…?……どういうことだ?…まさか、そんなわけねぇ!裏切ったなんてっ、あんな噂、嘘に決まってんだろ!!なぁ、美月!!!!」





尋常じゃないほど焦った香月の声。今にも屋上から飛び降りそうで、亮と勝が必死で止めた。

香月は2人の手を振り払うと、屋上を出ていった。







勝「香月…やっぱり美月ちゃんのこと…好きなのかな…」



修「わからない。…けど、あれはただの友達に対する気持ちじゃない。…相当…好きなのかも…しれねぇな…」



あんなに必死になる香月をみるのは初めてだ。…女っ気がない香月が1人の女に。…その女は、俺の好きなやつでもあった。


だけど、さっきの光景見せられたら…どうしようもねぇだろ?


姫と王子みたいで。…俺らの知らない美月がそこに居て。



修「…クソッ…っ」



もう、どうしたらいいかわかんねぇよ…。