聖夜と愛し合った後、ぐっすり眠ってしまい、二人が帰ったのが分からなかった。



リビングは綺麗に片付いて、テーブルの上にメモがあった。



《お二人の相手を思う気持ちを見習いたいと思います。これからは本音で話し合って行くつもりです。又遊びにきますね。》



良かった。お互いを思いやる気持ちがあれば、絶対大丈夫。



「俺は最初からこうなる事わかっていたけどね。」



え、そうなの。



私が鈍感なのか。



こうだと言ってくれないと分からない。



「美莉はこれからもずっと俺だけ見て。俺だって不安になるし、美莉が離れて行かないか心配になる。ここに二人は同じ傷がある。俺たちはずっと離れないと言う絆みたいなものだな。」



聖夜の左手首の傷を触れると、聖夜は私の傷にキスをした。



そうこれは、私たちの絆のしるし。



聖夜とずっと一緒にいられたらいいと思う。



聖夜に会えて、本当に良かった。



これからも、恋人として、仕事仲間としてよろしく。



聖夜の隣で笑っていたい。


この幸せが永遠に続きますように。


何度も祈った。