隼斗と夏祭りとか……ありえないありえない!
絶対ありえないから!!!!
まず、誘われたりなんてしないし。
あたしなんかを誘っている暇があったら
他の可愛い子を誘っているでしょ?
「うわぁ~…愛咲ってば
顔赤いよ?どうしたの~?」
ニヤニヤとしながらあたしの顔を見る真瑠。
あたしはまた恥ずかしくなって頬を手で抑えた。
ほんのりと熱いほっぺた。
なんでこんなに熱くなってんのよ……!
「な、なんでもない!!!」
でも、心のどこかで
隼斗と夏祭りに行きたいなー…
なんて、思ってしまっている自分もいた。
これじゃあ、まるであたしが
隼斗のことを好きみたいじゃん。
そんなこと絶対ありえないのに……。
だってあたしたちは、
幼なじみなんだよ………?