ケータイ小説 野いちご

浮気してるくせに平然な彼





こりずに話しかけてくるサナと陸くんに、相槌(あいづち)を打っていると『おはよーさん』堀内くんがクラスの男子に挨拶をしながら教室に入ってきた。





自分の席へ鞄を置くなり、



「橋本、顔散らかりすぎ」




『目腫れすぎ』とジェスチャー付きで苦笑いしてきた。





つられて、私も困った顔で微笑み返す。





「……で、橋本をこんな顔にさせた張本人は、何をヘラヘラとのんきに話しかけてんだよ」





『凄いな。よく悪気もなく話できるな』と、陸くんを強く睨む堀内くん。





言葉の意図が読み取れない陸くんは





「どういう意味だよ」





と、これまた負けず劣(おと)らず、堀内くんに睨み返していた。





堀内くんに陸くんと別れてない事は言っていない。 いや、言えてない。 だから堀内くんがサナの事を口を滑らしてもおかしくない。





”お願い! 余計な事を言わないで!”





そう願いつつ『何でもないから気にしないで』とすかさずフォローに回る。




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