「おはよう。桜那。」

案の定、秀は、普通だった。

「はい。今度の歌のテスト、隣の人と、ペアでやってもらいます。それぞれ、アルトと、ソプラノに分かれてしてくださいね。」

私は、秀とペアか、まぁいいか。

「ねぇ?なんで屋上なの?」

「教室、人が多い。音楽室、先客がいたから。」

「あー。そーなの?ならいいんだけどねー。」

なんか他に理由あるのかとおもった....なんで私、期待しちゃってんの?

「まず、合わせようか?」

「そ、そうだね」

「♪♪~♪~♪♪~♪♪~♪♪~♪♪」

「まずまずいいね。」

「ねぇ...秀...昨日、私に...いや、何でもない。」

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

「ほら、チャイムなったよ。帰ろ?秀。」

「見て...」

「ん?...ふぁーうわぁー綺麗だね。夕焼け。」

「うん。ほら、みんな帰ってる。」

「あ、うん。」


ダッダッダッダッダッ

「あー..やっぱり、誰もいない。まぁいいか。はよ帰ろ?」

「ねぇ桜那。この状況ってさぁ、まるで世界に二人しかいないようじゃない?」

ボッーとして言った。

「...そうだね。もしも世界で二人だけだったら、秀は、どうする?」

賢い、秀ならどうするのだろう?

「僕だったら、桜那と幸せにこの二人だけの世界を楽しむよ。」

「え?」

「ゴラー!もう帰らんといけないだろーさっさと教室でろや!!!」

「残念ながら、二人だけじゃなかったね」

「....そう..だ..ね。....?」


*夜*
あれ、どういう意味なん?

「桜那と幸せにこの二人だけの世界を楽しむよ。」

...ギャーーー。やばいやばい。

かっこいいこと言うな...

好きなのが、もっと、倍になった。

ロマンチック~。

もう、毎回だけど、明日からどーしよー。