ケータイ小説 野いちご

あの花のように…

プロローグ

あれはまだ私が3歳くらいの頃…

「麻鈴見てごらん?このお花小さくて可愛いでしょ?」

そう言うお母さんの視線の先には小さくて赤い花がある。

「うん!ちっちゃくて可愛いね!なんていうお花?」

「カランコエっていうのよ。お母さんはね?この花がとっても好きなの。だからあなたが大きくなったらこの花みたいな可愛くていい子に育って欲しいわ。」

そう言ってお母さんは優しく微笑んだ。

「麻鈴…なれるかな。」

「きっとなれるわ。お母さんとお父さんの子だもの。」

これが私のお母さんについて唯一覚えている記憶です。

でもまさかそのお母さんがあんな事なっていたなんて…

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