ケータイ小説 野いちご

天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。




なんて思っていた時。


わたしの視線にある人が入ってきた。


あぁ、噂をすればやってきてしまうとはこのことか。


「あ、天ヶ瀬先輩……っ」


ほら、相手の子も気づいちゃった。
なんでこのタイミングで現れちゃうかなぁ。


声をかけた後輩の女の子をチラッと見て、その次にわたしを見た。

そして、察したのだろう。


「あー……そーゆーこと」


これが天ヶ瀬くんにとって面倒ごとだということが。


もはや、それが顔と声に出てしまっている。


普通ここで、一応彼氏なら困っている彼女を助けるのが理想的。

「この子になんか用?用があるなら俺に言えば?」的なね?


かばうようなセリフを求めるけど。


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