病室にうるさいのが来た。 冬課題のプリントを渡されたあと、遼平も、葛西も、好き放題に騒いでいて。 「お前らさ、いたわるって言葉知らないの?」 ふざけてそう問いかければ、 「心配してなかったら、こんなとこ来ねぇよ」 と、割と真面目な顔で返された。 少し静かになったところで急に真剣な顔つきに変わった二人。 そんな二人の口から あさひの名前が出たこと。 予想外だったけれど、驚きはしなかった。