ケータイ小説 野いちご

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フェイス

お母さんは嬉しそうに化粧を再開した。


そのままの調子で学校へ向かうと、勇はもうすでに登校して来ていた。


友人たちと雑誌を広げて読んでいる。


あたしはチラチラと勇の様子を伺った。


昨日までと何も変わらない。


ボーリング場での出来事も、誰も知らない様子だ。


「葉月!」


ぼんやりと勇を見つめていると、彩羽が登校して来てすぐに声をかけて来た。


「どうしたの彩羽、そんなに真剣な顔して」


「どうしたのって……葉月、大丈夫なの?」


そう聞かれて、あたしは昨日の放課後の出来事を思い出した。

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