そんなことをされたのは初めてで、思わずベッドを蹴って避ける。膝を閉じた。

「そ、それやだ」

「慣れたら気持ち良くなる」

「……私は元カノと違うし」

言ってから、我に返る。なんて場面でなんてことを。
失礼にも程がある。

でも、だって、今日の安藤、なんだか。

「ごめん」

安藤が謝る。私が悪いのに。

今日の安藤、なんか奉仕してるって感じだ。
いつも優しいし、ちゃんと可愛がられている。今日も優しいけど、いつもと違う。

「私こそ、ごめん」

不安そうな顔に、手を伸ばす。頬にキスをすると、キスを返された。