ケータイ小説 野いちご

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フェイス

店に行けば必ず店員さんが褒めてくれて、とてもいい気分になれた。


数枚の洋服を購入して店を出ようとした時だった。


「今1人?」


後方からそう声をかけられて、あたしは立ち止まった。


あたしは今までナンパなんてされた経験がないから、これがナンパだと言う事にも気が付く事ができなかった。


振り返ると私服姿のカナト先輩が立っていて、一瞬心臓が止まってしまうかと思った。


今のあたしと同じくらいラフな格好をしているカナト先輩だけれど、それすら着こなしていてとてもカッコいい。


目がくらみようになりながら、あたしはなんとか「そうですけど」と、返事をした。

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