ケータイ小説 野いちご

フェイス

いや、梓が勇を相手にしないかもしれない。


どうなるかはわからないけれど、最悪の事態を想定して動かないといけない。


「そうだよ葉月。やっと気が付いたの?」


あっという間にカレーを食べ終えた彩羽がそう言って来た。


「だって……勇や梓が誰を好きになっても、どうしようもないことだし」


「そう言うことろがダメなんだよ。好きな人を奪うくらいの気持ちでいなきゃ!」


彩羽はそう言い、あたしの背中を痛いほどに叩いて来た。


あたしだって何も考えてないワケじゃない。


もっと可愛くなりたくて、素敵な彼氏がほしくて、整形を本気で考えて来た。


「わかった。頑張るよ」


あたしはそう返事をして、残りのうどんを平らげたのだった。

< 21/ 271 >