見ているだけだった

宮崎悠樹が


俺の彼女として、微笑んでくれる






先輩や朝倉さんに応援され








俺は、本物の彼女だと






勘違いしてしまったのかもしれない















社内公認カップルになり





1ヶ月







いつものように

悠樹の部屋で、夕食をご馳走になる為に
先輩とお邪魔する


先輩が先に風呂に行き


料理の手伝いをしていると
無性に、キスしたくなって



ダメだぞって、頭の中は警告してたけど





チュッ





触れ合うだけのキス




「俺…悠樹が好きだから」




彼女は、大きな目をさらに大きくして
俺を凝視した





「あの……悠樹?」




完全にフリーズさせたらしい




「そんなに嫌だった?」




「へ?」




ポカンと口を開けた悠樹も可愛かった



「あ、すみません!!嫌とかそんな!!
あの…よくわかりません!!すみません!」



敬語で全力で謝られる




「ごめん… 了承も得ずに…
でも、好きだから!」



「あっ… はい/////」





先輩と交代して風呂へ



やってしまった… 

嫌われないことを祈る



とりあえず、気持ちは伝えた







交代して、悠樹が風呂に行くと



「お前なぁ、俺の風呂中に何してんだよ!」


「すみません!!どうしても気持ちが
抑えきれなくて!!」


「気をつけろよ!アイツ本当に苦手だから」


「はい!!!」







先輩がいなかったら

本当、速攻で嫌われているな…