ケータイ小説 野いちご

となりの芝田は、青い。




「見てろよ芝田。今夜お前が寝てる間に追い抜いてやる」

「受けて立とう」


……男子ってガキだよね。


中3になっても伝説の勇者だのコンプリートだの必殺技だの。

わけのわからないこと言ってるんだから。


「芝田ー、起きろ」


案の定、睡眠不足な芝田は授業中に爆睡して先生に叩き起こされていた。


「え、俺?」

「17ページの英文の和訳」

「ハウソーン……キャン……ザット……てか腹減った今何時?」

「芝田ァ……!!」


勉強に対するやる気、ゼロ。


「“ソーン”じゃなくて“スーン”だっつの」


男子のツッコミに教室がどっと沸く。


残念すぎるよ芝田。




だけど――。


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