いつのまにか凛の手は離されていて、教室に着いた。
すると、ドアの前で木下くんとばったり会う。
木下くんは一瞬、両目を見開いて驚いた表情をしたけれど、すぐ笑顔に戻った。
「2人ともおはよう。」
「おはよう。木下くんも久しぶりだね!」
と、私も笑顔で返した。
その後数秒くらい間があいて、ようやく凛もあいさつを返す。
「おはよ!」
その声がやけに不自然に聞こえたのは、多分気のせいじゃないはず。
今日の凛に少し違和感を覚えながらも、私は教室へと入った………。
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