自分の考えたことが恐ろしかったのだろう。


代わりに俺は口を開いた。


「幽霊だから?」


「そ、そうだな」


城はサッと青ざめて頷く。


血も幽霊も苦手だなんて、本当に女みたいだな。


そう思い、思わず笑いそうになる。


「それは俺も考えた。で幽霊がチェンソーを使う意味がわからない」


「それは、その方が怖いからだろ」


「三宅先輩と冨部先輩を狙った理由は?」


「偶然そこにいたから」


「じゃぁ、目の前にいながら俺たちが狙われなかったのは?」


「それは……俺たちが幽霊の趣味じゃなかったから」


全く話にならない。