まだ温かく、ねっとりとした肉の感触に吐き気を覚える。


チェンソーは一旦止まった。


首の骨にぶち当たったのだ。


それでも女の子は手を止める事なく、力を込めて先輩の首を切って行く。


骨を切断した瞬間、支えるものがなくなった先輩の頭はダラリを垂れた。


重さに耐えかねた肉が引っ張られ、ブチブチと千切れていく。


残りの肉を一瞬にして切断する女の子。


ゴロンッ。


それはまるでマネキンの首が落ちるように、先輩の頭が地面に転がった。


頭は数回回転して、そして動きを止めた。


丁度こちらに顔を向けた状態で止まり、俺は先輩と目が合った。


自分の血で真っ赤な顔に染まった先輩が、ゆっくりと口を開いた。


「気を付けろ……これで終わりじゃないぞ……」


先輩は俺に向かってそう言い、そして目を閉じたのだった……。