「監視カメラには、被害者が1人で公園の奥へと進み、そしてチェンソーを持って自分の首を掻っ切る姿が写っていたんです」


「なっ……!」


俺は大きく目を見開いた。


自分の首を自分で掻っ切っただと!?


しかもチェンソーを使ってだ。


「被害者が自殺だと言う事は明白です。しかしそのやり方があまりにも異質だったため、誰かに脅されて自殺した可能性があり、捜査しています」


警察官の説明が自分の耳まで届いてこない。


「あなたの聞いた声も、一応捜査の役に立つかもしれませんが、夜しっかり眠れていないようであれば聞き間違いの可能性も高いですね」


警察官はそう言い、頭を下げて家を出たのだった。