まさしくその通り。


青色頭の富部先輩と、赤色頭の三宅先輩だ。


今週は青鬼と赤鬼をイメージしているのかもしれない。


そんな事を考えていると、急に周囲が煙たくなって俺は顔をしかめた。


タバコの匂いがする。


青鬼と赤鬼はタバコを吸いにここにきたらしい。


だとしたらまずいぞ。


吸い終わるまではここから動かないと言う事だ。


日陰にいるものの太陽の熱はジリジリと肌を焼くように熱い。


汗っかきな城は額に大粒の汗を浮かべている。


どうしよう。


俺たちの方が先にここへ来ていたのに、先輩の喫煙を覗き見しているみたいな感じになってしまっている。


別に先生にチクったりするつもりはないけれど、先輩たちが俺たちを見逃すとは思えない。


ジリジリと焼ける太陽を浴びながら時間ばかりが過ぎて行くのだった。