ケータイ小説 野いちご

甘すぎてずるいキミの溺愛。




いったん変な妄想に走るのはやめよう。


「うん、面白いね。俺が想像してた以上に」


いったいどんな想像されてたんだ?


「それで、何か用があって?」

「あー、そうそう。これさ図書室に返しといてくれない?」


「はい?」


え、なんか突然パシリにされてるんですが。


「俺いまからちょっと用事あってさ?」

「いや、だからってなんでわたしが」


「このあとどうせ尊んとこ行くでしょ?つまり千湖ちゃんは暇ってわけだ」


「は、はぁ」


「というわけでそれ返却日が今日だからよろしくー」


「はっ!?え、ちょっ!!」


わたしに無理やり本を押し付けてダッシュで逃げて行く戸松くん。


「それちゃんと返却しといてくれたら尊のこと教えてあげるからさー?」


走って逃げながら、こちらに振り向いてそんなこと言うもんだから何も言い返せなかった。


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