ケータイ小説 野いちご

甘すぎてずるいキミの溺愛。




「んぐっ!!」


口をちゃんと開けていなかったせいでクリームが口の周りについてしまった。


仮にもわたし女の子なのにこんな食べさせ方ありえなくないですか?


「……あ、口の周りついてる」

「もう!!いきなり……っ!?」


その動きはとても自然で
自分がボケッとしてる間に



「……ごちそーさま」


目の前に尊くんの意地悪な笑みが飛び込んできて

唇のほんの少し横をぺろっと舐められた。



それはもう、
あとちょっとで唇に触れてしまいそうなくらいきわどくて。


一瞬で身体が熱くなった。



「ッ……尊くんのバカ!!」


「……千湖って甘いね」


「あ、甘いのはクリームでしょ…!」


「さあ、どーだろ?」


もう、この時には戸松くんに言われたことなんか頭の隅にくらいしかなくて

目の前の尊くんにただ夢中で



"最後に傷つくのは自分"


この言葉がまさか本当に自分に返ってくるなんて思ってもいなかった。


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