ケータイ小説 野いちご

甘すぎてずるいキミの溺愛。




はぁ、とため息が漏れそうになったとき。

わたしの顔をひょこっと覗き込みながら


「……一口ちょーだい」


カップケーキを持っていた手をグイッと自分の方に引き寄せて

パクッと食べた。

いや、食べられた。


「え、わたしの分なのに!」

「ボケッとしてるのが悪い」


「しかも一口とかじゃないし!!」


なかなか食べられたよ?
一口より二口くらい食べられてる!

食べた本人は悪びれた様子一切ございません。

せっかく楽しみに少しずつ食べてたのに油断してしまった。



「……あんま食い意地張ってるとデブ千湖になるよ」


デブ千湖って悪口じゃん!!


「もうデブだもん!わたしのカップケーキ返して!」


「んじゃ僕のあげる」


すぐさま尊くんが食べていたクリームたっぷりのケーキが口に放り込まれた。


< 51/ 308 >